風量測定・気密測定
アルコスでは、設計通りの換気量が確保できているかどうかを調べるため、全戸に風量測定を実施しています。 また、すべての住戸に対して気密測定を行っています。基準は1.0cm2/m2以下としています。
木製3層ガラス窓
木製サッシはアルミサッシと比べて1800倍も熱を通しにくい性質をもっています。 また、新幹線の窓に使うような気密ゴムパッキンを取り付けているので、隙間風がほとんど入らないと同時に、戸外の騒音がほとんど気にならないほどの遮音性があります。 アルコスでは、アルゴンガス注入のLow-Eガラスを標準採用しています。
なぜ木製サッシ?
1973年のオイルショックをきっかけに、スウェーデンでは住宅のさらなる断熱化が進められました。とりわけ熱損失の大きい開口部の断熱性能を高める必要性から、1976年定住型住宅に木製の三層ガラス窓使用が義務づけられました。 なぜ木製かというと、スウェーデンは森林資源が豊富な国であること、木材の熱伝導率が極めて低いこと、木製サッシ製造の技術が確立されていたことなどが理由としてあげることができます。
外壁構造体
屋根、外壁、床など家全体を厚い断熱材ですっぽり包み、防湿シートで覆います。 その厚さは外壁240mm、天井400mm、床は防湿ベタ基礎の上に高断熱のポリスチレンフォーム70mmを敷いています。 これは次世代省エネ基準でもっとも厳しい基準を設けた北海道地域の数値をはるかに超えるものです。 この断熱材は耐火性にも優れ、1000℃の熱にも耐えることが実験で確かめられています。
くるいが少なく、耐久性に優れた天然素材の構造体
すべての構造材に含水率15%以下(JAS規格は19%以内)の乾燥した、くるいにくい極太木材を使用しています。寒冷地で育った樹齢80年以上の天然木は、堅くて粘り強く、耐久性に優れています。
断熱材は240mmが最適サイズ
スウェーデンで定住型住宅の外壁に充填されている断熱材の厚みは240mmです。 なぜこの厚さかというと、住宅の生産コストと断熱化による省エネコストの最適バランスがちょうど240mmだから。 これより薄くても厚くてもバランスが崩れるという実験モデルの結果から、1990年以降240mmに決められました。
2x10パネル
幅120cmの外壁パネルが1,362kgの力に耐える。これはアルコスの家ならではの強さです。 しかも、床・壁・天井の6面が一体となった「箱」で外力を受け止めるので、巨大な地震にも耐えることができます。 また、要所に頑強な構造用金物を使い、台風対策を施しています。
24時間換気システム
排気と給気の両方を24時間計画的に行い、一度暖めた空気や冷やした空気をムダに排出しない仕組みになっています。 また、室内の有害物質や余分な湿気、ホコリなどを排出するので、家の中はいつも快適です。
熱交換型換気システムが導入された理由
スウェーデンでは、木製三層ガラス窓の採用と同時に、集中排気型(第三種)の導入が義務づけられました。 高気密・高断熱化された住宅内の汚れた空気を排出することが目的です。 しかし、この換気システムでは、せっかく暖めた空気を全部排気するので、高断熱・高気密性能の省エネ効果がムダになってしまうことがわかりました。 そこで開発されたのが暖房エネルギーを回収する熱交換型換気システムです。 1980年代のはじめ、新築の住宅にはこのシステムの導入が義務づけられました。 日本に最初に採用されたのは、1981年に建てられたスウェーデン直輸入の住宅でした。
バリアフリー
階段は、幅や踏面が大きく、勾配が緩やかな設計。 つかまりやすいデザインの手すりを設置しています。 また、照明類のスイッチは大きくて扱いやすいものを用いるなど、随所に行き届いた配慮が施されています。
ベタ基礎
アルコスの家の基礎は、井桁型ベタ基礎が標準です。 鉄筋コンクリートの土間床部は最低でも厚さ150mmを確保。 地中梁部の幅は250mmで、その強度は鉄骨造の基礎に相当します。 耐震性が高く、軟弱地盤でも不同沈下が起こりにくい基礎で、毛細現象による地中からの水分を抑える仕様のため、防湿性にも優れています。 また、コンクリートで囲んだ地中部分の温度が冬でも外気より高い条件を利用した構造になっているので、足元から冷えてくることもありません。